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宇宙村

最終更新: 2019年11月4日


「脳が違うんだよ、脳が」

「宇宙は不思議だから村長にもよくわからないの」

「村長はね、地球人を助けるために生まれてきたの」

「村長にはわかるんだよ」

「地球に未来はないんだよ」


宇宙村村長 景山八郎 氏より


2018年4月30日 インタビュー ライター:Maeda

突然だが、読者の皆さんは「ゆんゆん」という言葉を聞いたことがあるだろうか。「ゆんゆん」とはサブカルチャー界隈で用いられる電波系の擬態語だ。主に(怪)電波を受信しているとされる、ちょっと変わった言動や行動をする人に使われる。今回はそんなゆんゆんとしたベールに包まれた村へ足を運んだ。



その村には、宇宙人が住んでいる。彼は、島根県出身の地球人でありながらオリオン座の腰部分にある三つ星の下にある星雲出身の宇宙人でもあるのだ。しかも、彼はその村の村長であり、そこで「宇宙パワー」という隕石の力を利用した健康グッズを販売しているらしい。村のHP上に現れるのは「宇宙パワー」「三種の神器」「宇宙能力、超能力」「霊能力、念力」「ユリ・ゲラー来訪」といった怪しげな言葉たち。そしてトップに堂々と現れるのは、両手をokマークにして破顔一笑している白髪のご老人。半信半疑ではあるが、その屈託のない笑顔に不思議と我々は惹き付けられてしまった。

3月某日。冷たい小雨が降る中、我々が訪れるのは地球上の住所でいうところの新宿区・四谷に位置する宇宙村。バナナマンの設楽統や橋本マナミといった近年ブレイクを果たした芸能人による紹介など、TV番組等でご覧になったことのある読者も多いかもしれない。どのTV番組を観ても、やはり一番大きく取り上げられているのは村長の宇宙名・カゲローカッパこと影山八郎氏だ。宇宙村を語る上で、彼は欠かせない存在だろう。そんな彼との対面への期待を胸に、我々は宇宙村へと向かった。

新宿御苑駅から宇宙村までの道のりは歩いて5分ほど。さすが新宿区なだけあって、周りはオフィスビルに囲まれている。その中に、どこか取り残されたようにぽつんと佇む小さな建物があった。ガラス戸を覗くと、大きな隕石や古美術が所狭しと並べられている。ゆんゆんレーダーの針をビンビンに振り切れさせながら、我々は宇宙村に足を踏み入れたのだった。



宇宙村に足を踏み入れ、まず我々が驚いたのはその気候の温暖さ。取材当日は上記の通り、小雨が降っており上着を着ないと肌寒い日だった。それにも関わらず、宇宙村の中は非常に暖かかった。村長曰くこれこそが宇宙パワー。エアコンがついてないことからも宇宙パワーとしか言いようがない。プラシーボ効果かと思われかねないが、隕石に囲まれた我々は確かに体の中心からじんわり暖かさが広がるのを感じていたのだ。

不思議な宇宙パワーの存在に多少面食らいながらも、宇宙村村内をしばし探索することにした。ぐるりと村内を見回すと、大小様々な隕石たちと不思議なオブジェの数々が目に入る。まさに未知との遭遇だ。



「宇宙パワー」を持つとされる隕石たち。小さなガラスケースの中で黒々と輝いている。一目見た限りでは地球上によく見られる小石とさして変わらないように見えるが、本当に不思議な力が秘められているのだろうか。



宇宙村を訪れた芸能人のサインの数々。バナナマンやハライチなど、名の知れたお笑い芸人のサインもたくさんだ。もしかしたら、宇宙パワーの存在は芸能界では周知の事実なのかも知れない。




村長の趣味だろうか、仏像などの古美術が並ぶ。宇宙パワーと仏教には何か相関があるのだろうか。見慣れたはずの仏の顔も、宇宙村ではどこか不思議なものに見える。




正面のダイナミックな放射光からしてここがどんな場所だか検討がつくだろう。村内に入って右手に広がるここはミラクル・パワー室。宇宙パワーの源泉とも言うべき神聖な領域なのだが、入場料は100円からと良心的だ。 



ミラクル・パワー室でのお祈りは寺社仏閣での参拝方法に近い。円盤型のお鈴のようなものを合わせて鳴らすと、澄んだ響きの音が鳴る。まるで音のない宇宙空間にも響いているかのような感覚を覚えた。

そして円盤の後ろに映り込む彼こそが宇宙村の村長、景山八郎(宇宙名:カゲローカッパ)氏だ。

大人になった気になって宇宙パワーに懐疑的なポーズをとっていたあなたも、そろそろ宇宙に憧れていた頃の童心を思い出したのではないだろうか。前置きはこれくらいにして、村長にロマンチックな宇宙のお話について伺うことにしよう。


インタビュー宇宙村村長 景山八郎 氏


インタビューは村長による三種の神器の一つ「パワーイレブン」の商品紹介から始まった。この展開は計算外だが、我々はそのネーミングに期待を膨らまた。



パワーイレブンとは洋服を着た上から丸い先端がお尻の穴に当たるように座ることで身体中に宇宙パワーが広がっていくという商品だ。そのお値段はなんと3万円。腰が抜けそうになる価格だ。我々は言われるがままに椅子の上に用意された3万円のパワーイレブンの頂点に座り、想像以上の食い込みにむず痒さを感じつつ本題へと移った。



宇宙村の村長を務める景山氏。地球人の家庭に育ちながら、宇宙人としての自分にも目覚めたのはなぜだろう。まずは宇宙への関心から村長のパーソナリティについて伺った。

「不思議だから、気になるんだよ」

村長が宇宙の魅力に目覚めたのは数え年で6歳の頃。屋外にあったお手洗いに向かう際にお母様と眺めた天の川がきっかけだという。「天の川からどうして水が落ちてこないんだろう?」そんな疑問をもった村長は、自分で虫眼鏡のレンズを組み合わせて望遠鏡で夜空をのぞいてみた。こうして観察したことで、天の川は実際には小さな星の集まりだったのだということに気づいたのだとか。ここから宇宙の不思議に取り憑かれた村長は研究を進め、周囲からは「お星様少年」と呼ばれるようになったそうだ。

そもそもカゲローカッパという宇宙名は一体誰がつけたのだろう。尋ねてみると宇宙のお父様とお母様がつけてくれたのだそう。また、宇宙の故郷はオリオン座の腰に当たる三つ星の下の大星雲にあるらしい。オリオン座だと聞き胸が痛む。近年話題になっているオリオン座の一等星であるベテルギウスがいつ超新星爆発を起こしてもおかしくないという事実を村長はご存知なのだろうか。



「お星様はみんな綺麗な色。汚い星なんかないんだよ。」

村長を一目見た時に一番目を引くのは、やはりカラフルな服装。色味だけでなく、スパンコールやラメが多用されている。これらは宇宙の星々の色を表しているのだそう。故郷である宇宙の美しい星々の輝きを、村長は毎日纏っているのだ。反対に、地球に存在する「ホシ」は梅ボシや物ホシ竿など、汚いものだらけだとエイリアンジョークを飛ばす。

「脳が違うんだよ、脳が」

村長は宇宙の法則に則り、地球上の汚れを避けて暮らしている。そうすれば、歳を重ねても脳が衰えることがない。そのため、今でもいろいろな発明や研究ができているんだとか。私たち地球人とはそもそも脳の作りからして違うということだ。

しかし、村長にも唯一尊敬する地球人がいた。それは、ホーキング博士。なぜなら彼は心から話をして、作り事をしないからだ。その姿勢と同じく村長も嘘をつかず、本当のことだけを伝えているのだとか。



「みんなバカだから信じちゃうんだよ」

驚くことに、村長はよく宇宙へ出掛けるという。一度村長がufoを呼ぶ踊りをすれば、宇宙人がufoで迎えに来てくれるのだ。しかし、ufoに実際に乗るのではなく、意識だけテレパシーで宇宙に向かっているという。したがって、よく映画にあるような体ごと宇宙へ連れ去られる、といった話はみんな嘘なのである。これは天文学者はみんな知っている事実でもあるそうだ。しかし、学のない地球人はufoに乗って宇宙に向かうことを疑うことなく信じてしまう。また、宇宙人の姿はリトルグレイに限らず、多種多様。ufoの形も同じく葉巻型、アダムスキー型、草履型などといった形があるそうだ。

オカルト好きの筆者はufoや宇宙人によるアブダクションの存在をまんまと信じていた。しかし、今回村長にお話を伺ったことで宇宙を飛び交うとされているufoには宇宙人そのものは乗っておらず、思念体となっているということに気づかされた。映画『ファンタスティック・プラネット』におけるドラーグ族の描写は案外現実の的を射ていたのかも知れない。

では、村長は地球でどんな生活を送っているのだろうか。村長の一日について伺った。

「地球人のために拝んでいるんだよ」

村長の朝は早い。朝は3:30に起床・地球人の幸せのために礼拝をすることから1日が始まる。そして、1時間後くらいに「宇宙体操」をするそうだ。宇宙体操にはリンパを流す効果があり、毎日習慣化していることで地球上の年齢である81歳になっても年中無休で働くことができるのだという。また、村長は毎日自分で宇宙食も作る。なぜなら、地球の食事は宇宙人でもある村長にとっては毒だからだ。50種類前後の地球上の食材(キャベツ、みかん、りんご、小魚など)を少しずつ混ぜて、丼にすれば宇宙食の完成だ。地球人の感覚では美味しさを度外視して作られたとしか思えない。ただ、タレントと会合する時など、致し方なく地球の食事をとることもある。本当は体によくないのだが、村長が言うには宇宙水が解毒してくれるから問題はないのだとか。



村長が毎日摂取している宇宙水。宇宙パワーを秘めた隕石を水に沈めてできたもので、これを生活に取り入れることで健康に暮らせるのだと熱弁する。濁って見えるのは皮ごと擦って混ぜたレモンのせいだというが、本当にレモンだけのせいだろうか。

「いいところないよ、地球には」

また、村長には奥さんが80人もいるらしい。正真正銘の色男である。ただ、この80人の中に宇宙人は含まれていない。なぜなら地球の環境は宇宙人に悪影響を与えるため、宇宙人は地球には住めないからだ。しかし村長としては宇宙の方が住み良いため、宇宙人のパートナーも持ちたいと語る。実現した暁には惑星を跨いだ異種混合キャットファイトが勃発するのだろうか。色男のカゲローカッパ氏の事だから、痴話喧嘩から始まる宇宙戦争、、、興味深くはある。

また、村長に言わせると地球上でまだ磁場が良く、マシなところは宇宙村の位置する四谷らしい。そのため、宇宙村は四谷に位置しているのだ。



「日本中、世界中に何万人もいるよ」

この写真を見て欲しい。宇宙村の住所が書かれているのだが、どこにも見覚えのある地名が出てこない。我々が今いるのはどこなのだろうか。村長に尋ねると、オリオン座大星雲M42α~とは宇宙から見た四谷に当たる住所だと教えてくれた。これはあくまで宇宙全体の中での住所であって、この住所は地球における国や都道府県といった括りとは異なるという。また、宇宙村は月極めの会費制で、村民は日本中、世界中に何万人もいるらしい。立派な自治体である。

宇宙村のグッズには、宇宙パワーと呼ばれる力が備わっている。この宇宙パワーには宇宙のみならず陰陽思想の影響が見受けられる。天文学者としても活躍する村長に、宇宙パワー発見の経緯を伺った。

「宇宙は不思議だから村長にもよくわからないの」

そもそも宇宙パワーとは、村長が発見した不思議な力のこと。しかし、その原理は村長にも良くわからないそう。ただ、何十年も隕石を使っていろいろ実験して、効果を実体験したことでパワーを発見したのだとか。小さい頃から貴重な隕石に興味があった村長だが、隕石はなかなか降ってこないため貴重だったらしい。そこで少しずつ隕石を買い集めて研究を重ねた結果、現在村長は何トンもの隕石を所有することになった。この大量の隕石が発する宇宙パワーの恩恵を受けて日々生活しているため、村長は81歳になっても白珠のように肌が綺麗なのだと誇らしげに笑った。

「陰陽は宇宙から来ているんだよ」

村長は天文学者としても活躍していらしたが、学問的な内容から離れて宇宙パワーとスピリチュアルな陰陽道を組み合わせる発想はどこからきたのだろうか。村長曰く、陰陽の考えは宇宙から生まれたものとのこと。だから宇宙パワーと陰陽道が組み合わさるのは自然な考えだという。また、陰陽思想において、陰と陽は二つで森羅万象のすべてを表している。そのためグッズも陰と陽で合わせて使うことに意味があるそう。

陰陽道に限らず仏教も神道も全ての宗教は宇宙から生まれている、と村長は語る。そのため、宇宙パワーは必然的に全ての宗教の信者を受け入れることになるのだ。

「金を取るための宗教は宗教ではなく、金儲け」

村長は現在の宗教のあり方にも苦言を呈する。村長から見ると、今の宗教、特に新宗教は信者にお金を無心することに終始しているように見えるらしい。そのため、そこに不信感を持っている村長は相談に来た人には無料で対応している。目玉が飛び出しそうなほどに高額な隕石やグッズはさて置き、地球人の幸せのため人生相談は無料で行なっているのだ。



「村長はね、地球人を助けるために生まれてきたの」

宇宙人でもある村長は、人助けのために地球で生を受けたらしい。また、宇宙人はみんなの幸せを願っているため、実は映画に出てくるような地球侵略を目論む宇宙人はいないと。このokマークは、人々が宇宙パワーによって願いが成就したことを示すポーズ。村長が人助けをしたこと、すなわち村長が人の願いを叶えたことを表しているのだ。使うとパワーがみなぎるため、日常でも写真を撮るときはこのポーズをすることが多いそうだ。

「宇宙の法則を守らないとダメなんだよ」

村長曰く、宇宙パワーでチャクラを鍛えれば人生の伴侶を見つけることができるのだとか。こうして地球上に幸せな家庭を増やし、地球人が心身ともに健やかに過ごせるようにするために、村長は日々宇宙パワーグッズを地球人たちに分け与えているのだ。

地球人を助けることが使命だと語る村長。我々のように強欲な地球人は宇宙パワーのような力を発見したら独り占めしたくなってしまうだろう。しかし、それをより多くの人に教授しようと考える心の広さはさすが宇宙人サイズである。チャクラの修行を行っていない私には残念ながら宇宙パワーの真髄を理解することはできなかったが、村長のキャラクターは魅力的に思えた。

「宇宙の法則を教えて、チャクラを鍛えてあげるんだよ」

このような村長の活動の甲斐あって、宇宙村には老若男女が訪れる。そこで村長はグッズ販売の他にお客さんには健康になる秘訣や、どうしたら幸せになれるかをタダで人生相談をして教えてあげているのだとか。ここでの相談は宇宙の法則にしたがって回答しており、村長自身の考えというよりも宇宙から送られてくるテレパシーをもとに助言しているそうだ。



「陰と陽は絶対にセットなんだ」

隕石や宇宙パワーなど、宇宙村の商品はみんな高価なのでは……?と、不安に思う読者もいらっしゃるのではないだろうか。でも、安心してほしい。人気商品には安価なものも数多い。中でも人気なのは宇宙パワーシールと小型の隕石だ。この宇宙パワーシールは青と赤の二色があり、それぞれ陰と陽を表している。これをセットで貼ることで、宇宙パワーを実感できるのだ。司会としても目覚ましい活躍を見せるバナナマン設楽はシールと隕石、女性タレントの橋本マナミは隕石を買ってから突如ブレイクしたのだそう。その噂を聞きつけて無名の芸能人も多数宇宙村を訪れているらしく、店内にはたくさんの色紙や願い事の書かれた書類が飾られている。今はまだ宇宙パワーのご利益を頂いていないらしい彼らも、いずれ有名になる日が来るのだろうか。



宇宙水も手に入れることができる。目に振りかければ瞳が綺麗になるし、口に噴射すれば舌が浄化されるそうだ。私も村長直々にこれでもかと言わんばかりに腕に振りかけてもらった。村長は私の恋愛がうまく行くようにと宇宙パワーに祈ってくれていた。早く宇宙パワーを実感したいものである。



「これを使うとね、悪いものがみんなよくなっちゃうんだから」

宇宙村で売られているグッズの中でも、村長が一番おすすめだというのは冒頭にも触れた宇宙パワー・三種の神器。これは村長自らが考案したものだ。これらにはufo(銀)と陰陽と隕石の粉が入っていて、チャクラを鍛えるために使うそう。チャクラを鍛えると、イライラが取れて人付き合いが良くなるという。また、三種の神器は個々ではなく、セットで全部買って行く人が多いのだとか。



「宇宙には夢があるから、人気が出るんだよ」

前述のように芸能人による紹介もあって、TV等のメディアに露出する機会もよくある宇宙村や村長。いわゆる「ゆんゆん」系として、面白おかしく取り上げられることもあるそうだ。ひどいものだと冗談ばかりを抜き取られ、真面目な話を流してもらえないことすらあるらしい。しかし「その方が視聴率取れるんだからしょうがないよ」と村長は語る。宇宙パワーだけでなく自身のキャラクターにも需要があることを利用している節もあるのだろうか。村長の地球人的な部分を少し垣間見た気がする。そうでなかったとしても、一度宇宙村を訪れ宇宙パワーを実感すれば誰もがその力を信じるという自信に満ち溢れているのだろう。

また、少し踏み込んで宇宙パワーがあくまでアングラな存在であり、メインストリームには持ち込まれていない現状についてもご意見を伺った。村長としては、扱われかたはどうあれ宇宙パワーに注目が集まることはいいことだと感じているらしい。また、これからは夢のある宇宙の時代だと続ける。我々にも この宇宙ブームに乗ってお金を稼いで、欲しいものをいつでも買えるようにならないと、とアドバイスをいただいた。ただ、村長は望遠鏡ひとつ取っても買うのではなく自作するなどして天文学を研究し続け、家庭を支えてきたという経歴を持っている。

やはり、地球人とは脳が違う。

ここからは、天文学の観点から隕石について研究してきた村長ならではの視点から隕石についてお話いただいた。

「村長にはわかるんだよ」

まずは、宇宙村で販売している隕石の買い付け・目利きについて尋ねてみた。村長のもとには、毎日世界中から降った隕石の情報がメールやSNSを通じて送られて来る。そのため現地に直接買い付けに行くのではなく、写真を見て宇宙パワーの有無を判断しているのだ。



「本物は綺麗な模様がついているんだ」

また、近年は偽物の隕石を取り扱う業者が増加しているらしい。そこで本物と偽物の見極め方を尋ねてみた。村長曰く、本物の隕石にはオパールのような模様が元からついているそうだ。それに対し、偽物はヤスリで模様をつけている。本物はもともと模様がついているが、偽物は後から模様をつけるため表面がボコボコになっている。メッキを剥がせば違いは一目瞭然なのだ。また、宇宙村には類似店舗もあるが他店の店主は必ずしも天文学を勉強しているわけではない。そのため、偽物と本物の判別ができないのだ。ちなみに、パワーストーンはパワーがストンと落ちてしまうので宇宙村では取り扱っていない。

また、隕石の品質に地域による違いはなく、その隕石にパワーがあるかないかで価値がつけられるそうだ。中でも宇宙村にあるイミラック・パラサイトは非常に貴重なもので、美しい模様がついている。このイミラックは村長がドイツの天文学者から譲り受けたもの。ここにも村長の天文学者としての一面が活きている。また、パワーの有無を見極められるようになるには能力が必要だという。信じる人は救われるというように、宇宙パワーを信じない人にはいつまでも価値が見極められないのだ。

宇宙村の隕石の買い付けには、村長の「Don’t think, feel」精神と長年の天文学研究による知識の蓄積が活かされているのだ、ということを思い知らされた。

「人間がただ火星に行ったって、住めないんだもん。しょうがないよ」

地球温暖化など、環境悪化が声高に叫ばれる昨今。村長が今気になっていることはなんだろうか。村長の1番の関心はやっぱり宇宙の故郷、オリオン座にあるそうだ。また、地球人の間では近年火星への移住計画に対する関心が集まっている。ただ、村長に言わせると火星の平均温度は15度程度。カプセルが整えば火星に限らずどこの星でも生活できるという。反対にいえば、カプセルや宇宙服が準備できない限り他の星に移住することはもちろんできないのだが。他惑星への移住といえば、現在村長は宇宙に向かうロケットの製作を計画している。18歳の頃にも無人ロケットを作ったことがある村長だが、今度作るのは何千人も載せられる有人のロケットだ。村長の新しいロケットは、未来のノアの箱舟になるのだろうか。



「これからは宇宙医学の時代だよ」

先ほど、これからは夢がある宇宙がブームになると語っていた村長。これからはガンでも糖尿病でも、地球医学ではなく宇宙医学が重要になるという。宇宙医学の第一人者であるという村長に言わせると、先ほどの濁った宇宙水を飲めばどんな病気もすぐ治ってしまうんだそう。ちなみに宇宙水は味がしないらしい。

「まだまだ80,90歳では鼻垂れ小僧だから続けるよ」

地球人的にはご高齢に見える村長。後継者を探したり、引退を考えることはあるのか尋ねてみた。答えは、もちろん生涯現役。村長は地球年齢では81歳だが、宇宙年齢(宇宙には時間の概念がないため、厳密にいうと歳を取らない)ではうるう年の4年に1度しか歳を取らないので、まだ弱冠20歳なのだ。また、最近弟子ができたという。48歳の女性で、よく宇宙村に通っていた方なんだとか。修行としては、隕石の研磨などをしているそうだ。彼女の今後に期待したい。



「地球に未来はないんだよ」

最後に、今後の展望についてお話しを伺った。村長の夢は銀河級だ。世界中の70億人をみんな幸せにしたい、病気を治したいと語り口は熱を帯びる。また、人々はお金儲けのことばかり考えず、情を持って働かなくてはならないと話す。そこで、公害汚染のおびただしい地球環境についてもご意見をいただいた。村長によると、本当は1万年前の暮らしに帰るのが理想なのだという。原始の暮らしにはお金の概念も存在しないし、公害もない。それは、宇宙人の暮らしも同じである。対して、今の地球の自然は酸性雨、紫外線などかえって地球人にとって毒になっているらしい。人間の生きかたとしては嘘をつかず、人を助けてあげることが大切だと語る。隠し事をしないのが一番なのだ。

村長をはじめとした宇宙人の行動理念は、自分が辛くても、人を助けてあげることを是としている。読者の皆さんも、村長が非常に情の深い人物であることがわかったのではないだろうか。村長はただ「ゆんゆん」電波にしたがって生きているのではなく、日々研究を重ね、地球人の幸せを祈っているのだ。

最後に、地球人の我々にメッセージをいただいた。

「みんなの夢を叶えることが村長の夢なんだ。毎朝みんなが幸せに、健康でいられるように拝んでいるからね」



異星人の狂気と聖人の正気の両方が見え隠れする村長。どちらが本当の姿なのかは、読者諸兄が実際に会って確かめてみて欲しい。

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